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外宮を参拝したあと、車で15分ほど移動して内宮(ないくう)へ。太陽の神様天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られる、神宮のなかでもっとも聖なる場所です。40代会社員のはるたろうが、家族で参拝した体験をお伝えします。
内宮(皇大神宮)とは
御祭神は天照大御神。日本神話における太陽の神であり、皇室の祖神とされています。
御神体として三種の神器のひとつ「八咫鏡(やたのかがみ)」が祀られていると伝えられており、これが内宮を特別な場所たらしめている理由のひとつです。
宇治橋を渡る|ここから空気が変わります
内宮の参拝順路(所要 約90分)
- 1宇治橋を渡る五十鈴川に架かる橋。内宮は右側通行に切り替わります
- 2五十鈴川御手洗場川の水で直接手を清める、内宮ならではの作法
- 3御正宮で参拝二拝二拍手一拝。日々の暮らしへの感謝を伝える
- 4別宮・荒祭宮へ天照大御神の荒魂に意気込みを伝える
- 5おかげ横丁(任意)宇治橋の手前。食べ歩きが楽しめます
※参道は全面が玉砂利。歩きやすい靴で。
内宮の入口は宇治橋(うじばし)。五十鈴川(いすずがわ)に架かるこの橋を渡って境内に入ります。
⚠️ 内宮は右側通行です。外宮が左側通行だったので、ここで切り替わります。混乱しやすいポイントなので覚えておいてください。
参道が広く、開けている

外宮と内宮を同じ日に歩いて、はっきり違いを感じたのがここでした。
内宮の玉砂利の参道は、外宮より広くて見通しがいい。木々に囲まれながらも、ところどころ大きく開けている場所があります。そこに立つと、太陽の光をまっすぐ浴びているような感覚がありました。太陽の神様を祀る場所だと知っているせいかもしれませんが、この開放感は内宮ならではだと思います。
五十鈴川御手洗場で手を清める

参道の途中に手水舎もありますが、内宮には五十鈴川の御手洗場(みたらしば)があります。川の水で直接手を清めるという、ここでしかできない作法です。
私たちも実際にやってみました。澄んだ水の流れを見ているだけで、気持ちが落ち着きます。夏だったので、水の冷たさも気持ちよかった。手水舎で済ませてしまう方も多いのですが、時間があるならこちらを強くおすすめします。
御正宮|木漏れ日が神秘的でした
御正宮に近づくにつれて、木々が深くなります。その木漏れ日が、本当に神秘的でした。写真では伝えきれない類のもので、実際に立ってみないと分からない種類の美しさだと思います。
唯一神明造の御正殿

御正殿は唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)という、神宮だけに用いられる建築様式です。
ただし近くで全体を見ることはできません。私たちは横から一部が見えるところまで進んで、そこから拝みました。見えないからこそ想像力が働く、という面もあります。
💡 建物をしっかり見たい方は、外宮のせんぐう館へ。正殿の原寸大模型が展示されているので、実物を見られない部分を補えます。
参拝は二拝二拍手一拝で
御正宮では二拝二拍手一拝。そして外宮と同じく、ここは個人的な願い事をする場所ではなく、日々の暮らしへの感謝を伝える場所とされています。
荒祭宮|天照大御神の荒魂へ
御正宮のあとは、別宮の荒祭宮(あらまつりのみや)へ向かいました。ここには天照大御神の荒魂(あらみたま)が祀られています。
外宮の多賀宮と同じ構図です。御正宮で感謝を伝え、別宮で「これをやり遂げます」という意気込みを伝える。
| 場所 | 祀られている御魂 | 伝えること |
|---|---|---|
| 外宮 御正宮 | 豊受大御神 | 感謝 |
| 外宮 多賀宮 | 豊受大御神の荒魂 | 意気込み |
| 内宮 御正宮 | 天照大御神 | 感謝 |
| 内宮 荒祭宮 | 天照大御神の荒魂 | 意気込み |
この4か所の役割が分かると、お伊勢参りの全体像がはっきりします。
参拝を終えて感じたこと
外宮と内宮を続けて参拝して、「パワーをもらった」という言い方もできるのですが、私の実感に近いのは少し違います。
心が清らかになった。そんな感じです。
願い事をせず、ただ感謝を伝えて歩く。それだけの時間なのに、終わったあとに妙にすっきりしていました。何かをもらいに行くというより、余計なものを置いてくる場所なのかもしれません。
「パワースポット」という言葉について思ったこと
内宮も、パワースポットとして紹介されることの多い場所です。私自身、そういう記事を読んで「一度は行ってみたい」と思ったひとりでした。
実際に宇治橋を渡って、五十鈴川で手を清めて、御正宮まで歩いて。たしかに、ほかの場所とは違う感覚がありました。
ただ帰ってきてから思ったのは、あれは「何かをもらった」という感じではなかったということです。むしろ余計なものが少し落ちた、という感覚のほうが近い。
神宮では御正宮で個人的な願いごとをせず、感謝を伝えるのが習わしとされています。実際に自分がそうしてみると、お願いする言葉を持たないほうが、かえって静かに立てるのが不思議でした。
だから、もしこれから行かれる方がいたら。「パワーをもらいに行く」と構えなくて大丈夫です。ただ歩いて、手を合わせて、帰ってくる。それで十分に、行ってよかったと思える場所でした。
参拝するときのポイント
①玉砂利は歩きやすい靴で
内宮の参道は片道でもかなりの距離があり、全面が玉砂利です。サンダルやヒールは本当に歩きにくいので、スニーカーを強くおすすめします。
②夏は水分を必ず持って
木陰は多いものの、歩く距離が長いので夏はしっかり消耗します。飲み物は持って入ってください。
③早朝が圧倒的に空いています
内宮は伊勢でもっとも人が集まる場所です。静かに参拝したいなら朝が狙い目です。
④参拝後はおかげ横丁へ
宇治橋の手前におはらい町・おかげ横丁があります。食べ歩きも楽しめるので、参拝とセットで時間を取っておくといいです。
私たちは赤福本店で「赤福氷」をいただきました。抹茶のかき氷の中に赤福餅が入っているという、夏だけのメニューです。玉砂利の参道を歩いたあとの冷たいかき氷は、正直に言って参拝と同じくらい記憶に残っています。一緒に出てくるほうじ茶がまた合うんです。

よくある質問(FAQ)
Q. 外宮と内宮、両方回る必要はありますか?
どちらか一方だけの参拝は「片参り」と呼ばれることがあります。時間が許すなら外宮→内宮の順で両方が理想です。
Q. 移動手段は何がいいですか?
外宮から内宮までは車で15分ほど。路線バスもありますが、他のスポットも回るなら車が効率的です。
Q. 御正殿は見られないのですか?
近くで全体を見ることはできません。横から一部が見える位置までが一般参拝者の範囲です。
🏨 内宮は「朝」がいちばん静かです
記事にも書きましたが、内宮は早朝が圧倒的に空いています。それを実行するには、前日に伊勢周辺に泊まっておくのがいちばん確実です。日帰りだと、どうしても人が増える時間に到着してしまいます。
※楽天トラベルのページへ移動します。料金・空室状況は時期によって大きく変動します。
まとめ
内宮は、神宮のなかでもっとも聖なる場所でした。
広く開けた玉砂利の参道、五十鈴川の澄んだ流れ、御正宮前の木漏れ日。ひとつひとつが記憶に残る場所です。
外宮で感謝を伝え、内宮で感謝を伝える。意味を知って歩くと、ただの観光ではなくなります。ぜひ、順番と作法を知ったうえで訪れてみてください。

